訪ねて 走って 旅をして。

記録を追いかけるのも良いけど、純粋に走ることを楽しみたい。空気を味わうから、走る場所を好きになる。次の景色を探して走る、旅ランブログ。

帯広競馬場をめぐる。

普段と違う場所を走ることで、新鮮な気持ちを味わえる。これは各地にマラソン遠征をする楽しみの一つだ。

ただし毎週末マラソン大会に出るのも、現実的ではない。こんな思いで、週末の朝は走るコースを少し変えている。

 

今回走るのは「帯広競馬場」周辺。

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世界に競馬場は数あれど、重りをのせた鉄ソリを「ばん馬」が引いて競う競馬が行われるのはここだけだ。

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今回の朝ランは、競馬場東側の「共栄通」をスタートする。

共栄通は道道として2020年に開通した新しい道路だ。

ここをずーっと真っ直ぐに北上すると、高速道路のインターチェンジに到着する。帯広競馬場や周辺にある病院は、共栄通ができたことでアクセスが格段に向上した。

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共栄通はきれいな舗装ながら多少のアップダウンもあり、気持ち良く汗をかける。

競馬場裏にまわると、朝調教をする馬の様子が見られる。馬のいななく声を聞けるのは、この場所ならではだろう。

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ユニークな店名のラーメン屋さん。

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帯広名物・豚丼のお店「鶴橋」。

「黒い豚丼」が有名(ぜひ調べてみて!)

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こちらは2018年に移転した帯広厚生病院。

中には十勝唯一の「タリーズコーヒー」。f:id:nakajimachang:20231202235752j:image

ぐるっとまわって帯広競馬場・とかちむらに到着。
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合計3.3キロ。

キロ5分半ペースで気持ち良く、18分くらいで走りました!帯広在住の方にはおすすめです。

 

十勝に来たら「競馬場」へ。

ここからは観光的な話を。

十勝は「通過されてしまう」とか「食は良いけど観光に困る」などの話を聞く。

しかし、私は十勝に来たなら、帯広競馬場へ足を運べば間違いない!と思うのだ。

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十勝らしい食材、お土産が買えるお店があり、歩いてみているだけでも楽しい。

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名物豚丼はここでも食べられる。

(この日はお休み)

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合間にはコーヒーを。おしゃれな雰囲気(競馬場ぽくないでしょ?)

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こんなふうに休むスペースもあります。

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キッズスペースあり、馬とふれあえるスペースありで、お子様連れも大丈夫。

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帯広競馬場自体、施設は古いですがきれいに保たれています。

もちろん土日月は迫力あるレースも楽しめる。

「十勝に来たならまずは帯広競馬場」。

皆さまどうぞ、ごひいきに。

次の目標を探して。

2週間前にハーフマラソンを走って以降、平日になかなか走れていない。

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体が痛いわけではない。11月に100キロ走ろうという目標も立て、今日こそは走ろうという思いもある。ただ単に、気持ちが環境に負けているのだ。日中は働いているから、走るとすれば朝か晩。ただ冬が近づいて朝は寒いし、午前6時でもまだ暗い。夜は風が冷たいしやっぱり寒い。

世間的には秋から翌春まではマラソンシーズンで、毎週大会が目白押し。私も、大会のようすをSNSで覗くのをささやかな楽しみにしている。ただどんどんと寒くなる外の気温を肌で感じるたび、どうしても足が遠のいてしまう。

今こそ次の目標を立ててみる

これでは「ランブロガー」の名が廃る(廃るほどの高い評価もないけれど…)。SNSで見かけるランナーたちが毎週楽しそうに走り、充実感に溢れているようすをみると、やっぱり素直に羨ましくもある。

一つ感じることがある。

きっと走る気持ちが萎んでしまうのは、季節的な理由以上に、目標がないからだ。ここまでは10月の駅伝、ハーフマラソンを目指して走ってきた。そして両大会とも良いタイムを出すことができた。走る気持ちよさに加えて、自分の場合は「何かに向かって取り組むこと」が楽しさの前提にあるのだと実感する。

そんなことで、次の目標を探してみる。

近いところでいくと、沖縄100Kウルトラマラソンオンライン50キロの部に申し込んだ。11/20から2週間の間で行われるため、期間が始まれば走る気持ちをかき立てられるはず。

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https://youtu.be/E27CppvKXYQ?si=SAkzChKNg-yV2c6s

↑大会動画は一見の価値あり。過酷であろう中にも沖縄の美しさが詰まっています。

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↑オンラインでもこんな景品をもらえるのがうれしい。

いつかは出たい大会もたくさん

リアル大会はどうだろう。

来年も10月に毎年出ている駅伝大会と、フードバレーとかちマラソンはまた出る可能性が高い。

新しい景色も見たい。

国立競技場を走れる東京レガシーハーフはとても魅力的だし、完走メダルがほしいと思ったらフルマラソン湘南国際マラソン那覇ラソン。つい先日たくさんのランナーの人が走っていた水戸黄門漫遊マラソン。フルも検討に入れると選ぶ楽しみが広がる。行ったことのない地で走り、景色を見て、地域の空気を肌で感じられることはマラソンの醍醐味だ。

ひとまずは

◯駅伝7分20秒(1.9キロ、ベスト7分38秒)

◯ハーフの連続サブ2(今年初めて1時間57分で2時間切り)

そして走る中でいろいろな景色をみること。これを目標としてみよう。

単純に寒いから走れないというわけじゃ、きっとない。たどり着きたいゴールを決める。それができたら、きっとまた走りたくなるのだ。

秋空の下快走!フードバレーとかちマラソン

10月最後の週末となる28日、「2023フードバレーとかちマラソン」に参加した。今年2回目のハーフマラソン挑戦だ。

地元紙によると、ハーフには3136人がエントリー。今朝の気温は午前8時で10.1度。上に長袖のアンダーシャツ、下はランニングタイツ、手袋を装着していたおかげで寒さは気にならない。

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午前8時半のスタートに向け、20分ほど前に会場入り。クラフトコーラ味のエナジードリンクゼリーをグイッと飲み、手荷物を預ける。力がわく味だ。

すでにスタートエリアには多くのランナーが並び、その時を待っている。しっかり準備運動ができていないことが気掛かりだが、列に並ぶ。朝までぽつぽつと降っていた雨は止んだ。

スタートの号砲が鳴る。一斉に走り出す。ハロウィーン時期かつ仮装の表彰があることもあり、ポケモンに出てくるキャラクターやサッカーボール、十勝の有名菓子「三方六」!?を模した箱に入って走る人まで多様。他の大会ではあまり見ない光景かも。沿道の人は楽しそうに声援を送っている。

https://www.foodvalley-marathon.com/wp-content/themes/fvm2023/item/common/bestresult2023.pdf

↑ベストパフォーマンスとして表彰される。

こちらが今回のコース。

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基本的にアップダウンはあまりなく、平坦で走りやすいコースと言われる。時期的にも好タイムが出やすい大会だ。

そんな中で急勾配の上り坂となるのが、黄色丸をつけた8キロ「サラダ館」付近。この坂を意識して、序盤ははやる気持ちを抑えて走る。

今回の目標はキロ5分40秒を保ち続けての2時間切り。ところが大会になるとまわりにつられてついペースが上がってしまうもの。中盤の急勾配の上り坂と、過去2回のハーフで後半にペースダウンしたこともふまえ、「マイペース」を自らに言い聞かせながら走る。雨は上がったが道路に水たまりが多く残っている。2キロを超えたあたりで、シューズの中はべちゃべちゃになった。

まもなく8キロを迎えるあたりで、上り坂を迎える。中盤、気持ち良く走っている中で表れる坂は「そびえ立つ壁」のようにも見えた。少し歩幅を広げながら腕を大きく振って、登り切る。

 

意外と長い⁉︎陸上自衛隊帯広駐屯地

今コースの一つの特徴が、普段は入ることができない自衛隊の敷地内を走れることだろう。

駐屯地内を走るのはおよそ3.5キロ。滑走路のような場所があったり、宿舎があったり、それまでの街並みとは別世界。戦車も並んでいる。迷彩服を着た隊員が茂みの近くに座っていたのだけど、風景に同化していて本当に近づくまでわからなかった。

この3.5キロを走る中で、じわじわと疲れを感じ始めた。建物や看板が見えて、沿道の人がいる街中と違って、自衛隊の敷地内は視界がとても開けている。走っているけれど進まない…そんな感覚を覚えた。

少しつらく感じた自衛隊内の13-16キロ付近。元気をくれたのが音楽隊の演奏だ。爆風スランプ「Runner」を聞いて、一気に気合が入る。声援、応援は本当に背中を押してくれて、自然とペースが上がる。

つらい残り3キロ…2時間切りなるか。

自衛隊を抜けるとレースは終盤。

6月の北広島でのハーフマラソンでは15キロすぎから足が動かなくなりヘトヘトになったが、今回は残り3キロあたりから徐々に足が重たく感じ始めた。

 

ここまでキロ5分30秒ほどをキープできており「初めて2時間切りができそう」と感じていただけに、急なペースダウンが怖い。ランニングウォッチをみる回数が自然と増える。なかなか進んでいない気がして、余計に疲れる。

「今はこのペースでしか走れない。結果、どうなってもしゃあなし!」。最終的にこんな思考に。ゴールが近づくと再び沿道の応援も増える。最後の直線は一気にスパートをかけてゴールした。

 

安定的に「サブ2」を出せるように。

タイムは手元の時計で1時間57分39秒!

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今回は練習で1時間ラン、2時間ランをこなせたこと。走りやすい気温、全体的に平坦なコースであったこと。このあたりが奏功したのだと思う。初めて、ハーフマラソンの「サブ2」を達成だ。

ところで、自分が目指すのは自己ベストを出し続けてどんどん速くなることではなく、この「2時間切り」というタイムをどんな季節、どんな場所の大会でも出す安定感を持つこと。

またこれからも楽しく走ります!

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ぜんっぜん写真撮っておらず…。

会場では食フェスタという食ブース出店、キッチンカーコーナーが出ていました。

ゼッケンについた500円チケットを使って購入できるのです!これも一つの特色ですね🍁

コースはこんな感じでした↓

2023フードバレーマラソン コース紹介 - YouTube

 

ボールパークを走る Fビレッジハーフマラソン

今年3月に開業した北海道北広島市の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」。新球場を中核とした周辺施設「北海道ボールパークFビレッジ」を発着点にしたマラソン大会が6月18日に開かれた。

5038人が参加。人数はさほど多くない(北海道マラソンには1万5000人以上がエントリーする)が初開催、かつ注目の新球場が舞台とあって、ランナーとともに訪れる家族らを含めて施設周辺には人が溢れた。午前9時半のハーフマラソン開始時には、約1時間以上前から周辺道路が混雑。自分も一旦は駐車場が空いていることを期待して会場へ自家用車を走らせたが、あまりの渋滞ぶりに宿泊していた宿に車を戻してタクシーで会場入りした。

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想定よりも速いペースでスタート

私自身ハーフマラソンのエントリーは2回目。5年前に初めてハーフに挑戦した際の記録は2時間1分台。2時間切りの「サブ2」を目指したいところだが、今回は練習不足もあって1キロ6分ほど、2時間10分ほどでゴールするペースで完走を目指した。

この日の気温は20度前後。ただ、日差しがしっかりと出ていて日向を走ると暑さを感じる。前半は1キロ5分半ほどのペースで入った。6-7キロ地点では5分台前半と、周囲の速さもありペースが上がる。

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コースが起伏に富んでいて、暑さも感じる中、コース中盤のサイクリングロード「エルフィンロード」ではマイペースを心がけて走る。ペースを意識的に落とすが、それでも12キロ地点までは5分台後半のペースをキープした。

高低差あるコースに足が進まない

足がいきなり重たくなったのは12キロ通過直後。走り始めて1時間を過ぎ、「足が前に進まない感覚」を覚えた。実は今回、一度の練習で走った最長は10キロ(時間にして1時間ほど)で、まさにそこを超えたあたりで体が動かなくなった。

今回のコースは17キロあたりで最後の登りを迎える。無理せずに歩きながら体をほぐそうと試みるが、足はなかなか先へ進まない。結局、最後は太ももの辺りを両脚つりながら重い体を前に進める。後半は歩きつつ、余力を見つけては軽く走ることをくり返してゴールをした。記録は2時間20分。給水係や沿道の声に奮起して走り切れたが、まさに「ヘロヘロ」だった。

これからともに「育てる」大会

コース全体としては、「エルフィンロード」は日陰で爽やかな風が吹き抜けて心地良さを感じられた。新球場を核にした巨大な街から一歩外へ出ると、豊かな自然が溢れる。走り抜ける列車の音も、牧歌的な雰囲気を演出していた。

一方の運営面では道幅が狭く、ランナーが密集するとやや危険な場面もあった。レース後半に給水コップがなくなり手を受け皿にして水をもらう必要があるなど改善すべき箇所も見られた。それでもボランティアの方々は明るく声をかけてくれて、背中を押してくれた。新球場・施設同様に、この大会も参加者が一緒になって「育てていく」のだろう。

北海道にボールパークができた幸せ

それにしても、このボールパークが北海道にできたことは素晴らしい。前日はプロ野球の試合がなかったが、センター後方のスペースでマーケットが開かれていたり、参加ランナー向けのイベントも行われた。まさに「野球をみるために行く場所」ではなく、「遊びに行った場所で、たまたま野球がある」仕組み。このような入り口であるからこそ、野球に興味がない人もこの地を訪れるし、さらに言えば野球に関心を持ってくれる人も増えるだろう。

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f:id:nakajimachang:20230709140234j:image前日に開かれていたマーケット

北広島市に完成した大きな街に感銘を受けるとともに、一市民ランナーとしては「走る」ことが最大かつ最良の練習であると感じた大会だった。

f:id:nakajimachang:20230709140404j:imageともに参加した友人と。

f:id:nakajimachang:20230709140432j:image気軽に体を動かしたり
f:id:nakajimachang:20230709140435j:image休んだりもできる。
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何度でも行きたくなります!!